プルオーバーシャツ・袖口&裾アレンジ
半袖にして、袖口と身頃の裾をジグザグ形(作り方P.14)にする場合のパターンアレンジの方法です。
例:110サイズ
110サイズの「ジャケット丈」(P.2)の参考寸法は42cmです。
お子さんのジャケット丈を採寸してシャツの丈を決めてください。
Boy's C プルオーバーシャツのパターンをトレースします。
前身頃の前中心線と脇線、、後ろ身頃の後ろ中心線と脇線の延長線を下に伸ばします(−−−−)。
前身頃は前中心の衿ぐりから42cm(ジャケット丈)、
後ろ身頃は後ろ中心の衿ぐりから46cm(ジャケット丈+4cm)の長さを取り、印を付けます(点a)。
脇は袖ぐりから30cmのところに印を付けます。
点aから10.5cm上にあがったところを点bとします。
点bから垂直に8.5cm内側に入ったところを点cとします。
脇の袖ぐりから30cmのところは点dとします。
点aと点c、点cと点dを直線で結びます。
ピーターパンのシャツの裾線はややカーブがついているようなので、直線を少し膨らませます。
線ac、線cdの直線(−−−−−)から約0.2cm離して、曲線を描きます。
これでシャツの前後身頃はOKです。
衿のパターンをトレースします。ピーターパンのシャツの衿先は丸みがあります。
衿の先端から0.8cmを目安にして、カーブを描きます。衿先に合い印をつけておくと表衿と裏衿が合わせやすくなります。
袖のパターンをトレースします。
半袖のライン(この場合は110H)は薄い線で描きます。
袖の布目線を下に延長します(−−−−−)。
袖下線は布目線と平行に、下に延長します(−−−−−)。
110サイズの場合で、半袖ライン(110H)から4.5cm、袖山の頂点からは17.5cmのところに印を付けます(点a)。
袖の長さは、どのくらいの長さがお子さんに合うか測って決めてください。
点aから6.0cm上にあがったところを点bとします。
点bから垂直に、両側に7.0cm離れたところをそれぞれ点cとします。
袖下線は、袖ぐりから7.5cm下がったところを点dとします。
点aと点c、点cと点dを直線で結んで、袖のパターンの出来上がりです。
衿ぐりを深くする場合
点線が本に掲載の衿ぐり線です。
110cmサイズで、前中心を3.0cm下げます。ネックポイントからゆるやかにつなげて、新しい衿ぐり線にします。
こうすると、前身頃の衿ぐり線が約2.0cm長くなります。
2.0cm長くなった分、衿を長くします。後ろ中心線を a から b へ2.0cm移動します。
合い印も a から b へ、2.0cm移動します。 (図中の後ろ中心も「輪」です。)
他のサイズは、曲線用定規またはメジャーで、旧・衿ぐり線と新・衿ぐり線を測り、
その寸法の差で後ろ中心線と合い印を移動してください。
↑この衿ぐり線と衿の型紙で作った試作です↓